ばね指

ばね指とは

 指を曲げたり伸ばしたりするときに、指が引っかかる疾患です。これは腱鞘(腱が通るトンネルのようなもの)が膨らみ腱の通り道が狭くなることや、腱が太くなり腱鞘を通りにくくなることで起こります。 曲げ伸ばしで引っかかる、指の付け根を押させると痛みがある方はばね指の可能性があります。
 スポーツ、仕事で指を多く使う方や更年期・妊娠出産期の女性に多く発症します。また糖尿病やリウマチの方にも発症しやすいと言われています。

治療(保存療法)

①安静:軽症の場合は安静のみで治まることもあります。
②投薬:炎症を抑える外用薬を使います。
③リハビリ:患部のマッサージやストレッチ、スーパーライザーPXも効果があります。
④腱鞘内注射:ステロイドを患部に注射します。腱断裂などのリスクがあるため短期間で繰り返し注射することはできません。

治療(手術療法)

 保存療法で症状が改善しない方、いったん改善しても短期間のうちに繰り返す方、進行して日常生活に支障があるような方は手術を行います。
 当院では小切開手術を行っています。
 経皮腱鞘切開刀を用いて従来より小さな5㎜ほどの傷で手術が可能です。
 メリットとしては①手術時間が短い、②傷を縫合しないため抜糸の必要がない、③術後の痛み・腫れが少ない、④回復が早い、などがあげられます。