肛門科

痔核(イボ痔)

 静脈がうっ血し拡張したものが痔核です。発生する場所により内痔核と外痔核に分けられます。
 内痔核ははじめは出血があるだけですが、進行すると肛門外へ脱出するようになります。痔核が戻りにくくなると手術が必要です。
 外痔核では血の塊ができ腫れて痛みがあります。薬での治療で改善がない場合は切除するか血の塊を取り除く手術が必要です。

裂肛(キレ痔)

 肛門が切れたものが裂肛です。初期に排便時の痛みと出血などがあります。
 薬や便秘の改善によって治まることが多いですが慢性化した場合には手術が必要となることがあります。また肛門が狭くなることもありますのでその場合も手術が必要です。

痔瘻と肛門周囲膿瘍

 肛門の奥から細菌が入って肛門周囲にがたまったものが肛門周囲膿瘍です。膿瘍が破れるか切開して皮膚と直腸が交通したものが痔ろうです。
 切開手術が必要になります。

診察・検査

診察は側臥位で行います。
ズボン、下着は少しずらしていただく程度でかまいません。
肛門及び周囲皮膚の観察、直腸診、肛門鏡による診察を行います。

大腸内視鏡検査は当院では行っていませんので必要と判断した方については近隣の医療機関に依頼します。

プラスチック製肛門鏡を使用しています。
患者さんごとに使いきりですので衛生的です。